清武氏の敗訴確定 巨人「資料流出」訴訟 上告退ける決定

[ 2016年7月7日 18:14 ]

 プロ野球巨人の元球団代表清武英利氏(65)が、球団の内部資料の 流出元とみなされ名誉を傷つけられたとして、読売新聞側に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は7日までに、清武氏の上告を退ける決定をした。6日付。清武氏敗訴の二審判決が確定した。

 確定判決によると、桃井恒和球団社長(当時)が2012年5月、記者会見で「清武氏が資料を持ち出した可能性が高い」と発言。同6月には、原辰徳監督(同)の不祥事を報じた週刊誌記事について「清武氏が絡んでいることは間違いない」と述べた。資料は清武氏の知人の会社で見つかった。

 一審東京地裁判決は「機密資料を持ち出せたのは原告だけで、流出させたと認められる」と請求を棄却し、二審東京高裁も支持した。

 清武氏の弁護士は「主張が認められず非常に残念だ」とコメント。読売新聞グループ本社広報部は「清武氏が機密資料を持ち出し、他の報道機関に流出させたことを認めた判決が確定したのは妥当と考える」とした。

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2016年7月7日のニュース