ソフトB 不動の4番内川で脱出 連続無得点&連敗止めた

[ 2016年7月7日 06:05 ]

<オ・ソ>初回1死一、二塁、内川が中前に先制の適時打を放つ

パ・リーグ ソフトバンク5―2オリックス

(7月6日 京セラD)
 詰まった当たりでも、何よりうれしい「快打」だった。初回1死一、二塁。ソフトバンク・内川の打球が二塁手の後方にポトリと落ちる。28イニングぶりにスコアボードに「0」以外の数字が刻まれた。

 「当たりはひどかったけど…。結果的に最高だった」。不動の4番打者は素直に喜んだ。

 南海時代の1957年以来、59年ぶりの3試合連続零敗。その中で迎えた第1打席は「いつも以上に緊張した」という。内川の先制打はチームにとって6月30日ロッテ戦(ヤフオクドーム)の3回以来、実に42イニングぶりの適時打。「1本出れば流れが変わると思った」という言葉通りに中村晃と吉村もタイムリーで続いた。3点奪取。悪夢のようだった無得点の呪縛から解放され、工藤監督も「うちの本来のつながる野球」とうなずいた。

 指揮官はこの日も動いた。前日から3、5番の打順を入れ替え、さらに松田を12年10月8日オリックス戦(ヤフードーム)以来となる1番に入れた。松田は初回の第1打席は2球で追い込まれるも、10球粘って四球で出塁。内川の適時打で先制のホームを踏んだ。7回にも先頭打者として右翼線二塁打。「1番は久しぶり。楽しかった」。2得点とリードオフマンとしての役割を果たした。

 連日、打線が大きく組み替えられる中で、不動だったのは4番の内川。そこには指揮官の揺るぎない信頼がある。主将も務める33歳は「チームの勝利に貢献できてよかった。1点を取る難しさ、一つ勝つ難しさを再確認した。その中で勝てたのは大きい」と力を込めた。無得点地獄から抜け出して、今季ワーストだった連敗は4でストップ。王者は2年連続で前半戦の首位ターンを決めた。

 ≪2年連続首位ターン≫ソフトバンクが連敗を4でストップさせ2年連続の前半戦首位ターンを決めた。工藤監督は就任2年間で2度目の首位折り返し。監督1年目から2年連続の前半戦首位ターンは81、82年の藤田監督(巨)に次ぎ34年ぶり2人目で、パ・リーグでは初となった。なお、チームの前半戦首位ターンは18度目になるが過去17度の最終成績は優勝12度、2位5度となっておりV確率は71%だ。

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