呉昇桓 思わぬ登板で2戦連続セーブ カージナルスが1点差逃げ切る

[ 2016年7月4日 14:45 ]

<カージナルス・ブルワーズ>2試合連続でセーブをマークしたカージナルスの呉昇桓 (AP)

ナ・リーグ カージナルス9―8ブルワーズ

(7月3日 セントルイス)
 昨季まで阪神で活躍したカージナルスの呉昇桓(33)が3日のブルワーズ戦でメジャー2セーブ目をマークした。

 カージナルスは8回まで9―4とリード。しかし、9回からマウンドに上がった6番手・トゥエビララがブルワーズ打線につかまり、無死満塁とピンチを招いてしまった。

 ここで、マシーニー監督は前日にメジャー初セーブを挙げた呉昇桓をコール。だが、日韓通算357セーブの実績を持つ右腕もこの展開での登板は予期していなかったのか、ヒルにいきなり押し出しの四球を与えると、続くニューエンハイスには左翼への2点適時二塁打を浴び、たちまち9―7とされた。

 その後、内野ゴロの間に三走・ヒルが生還。1点差とされ、さらにビヤーへの四球で2死一塁と暗雲が立ち込めてきたが、代打・マルドナルドを空振りの三振に切って取り、何とか試合を逃げ切った。メジャー初セーブは三者凡退だったが、この日は2つの三振を奪うも、1イニングを投げて1安打2四球1失点と安定感を欠く内容。しかし、状況を考えたら、この結果はやむをえないところか。

 カージナルスは開幕からクローザーを務めていたローゼンタルが不振に陥り、チームは配置転換を決定。中継ぎで結果を残していた呉昇桓を新守護神に任命した。ローゼンタルは同日の試合に7回から3番手の投手として登板したが、1アウトも取れずに3安打2失点と復調の兆しが見えない。今後も「ファイナル・ボス」が試合の最後を締める重要な役割を担うことになりそうだ。

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2016年7月4日のニュース