【北北海道】150キロ左腕、江陵・古谷をプロ11球団視察 1失点完投

[ 2016年6月30日 05:30 ]

<帯広大谷・江陵>4安打1失点完投した江陵の古谷

第98回全国高校野球選手権・北北海道大会十勝支部Bブロック2回戦 江陵6―1帯広大谷

(6月29日 帯広の森)
 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の南・北北海道大会で29日、支部予選23試合が行われた。北北海道大会では今秋ドラフト上位候補、江陵の150キロ左腕・古谷優人投手(3年)が今夏初登板。シード校の帯広大谷を相手に1失点完投し、十勝支部代表決定戦に導いた。プロ11球団が視察する中、最速149キロを記録。ロッテの古谷拓哉投手(34)の遠い親戚にあたる左腕が高い実力をアピールした。

 11球団36人のスカウトの前で初回から140キロ台後半を連発し、最速149キロをマークした。直球、スライダー、カーブを主体に4安打1失点完投し、13年夏甲子園出場の帯広大谷を撃破。古谷は「制球にばらつきがあり、60点」と厳しく自己採点したが、プロの評価は高い。巨人の山下哲治スカウト部長は「直球のスピードと切れは遜色ない」と高校No・1左腕の呼び声高い履正社・寺島を引き合いに出し、西武の渡辺久信SDは「ボールの力は今年の高校生の左ではトップクラス」と絶賛した。

 1番を任されている打撃でも、3点を勝ち越した8回に中前打で口火を切った。「勝ち越した時には、泣きそうなくらいうれしかったです。53人全員で甲子園に行きたい」。ダイヤの原石がチームを初の甲子園に導く。(石川 加奈子)

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