【神奈川】横浜・藤平 二刀流準備OK 右翼から3回1/3零封

[ 2016年6月27日 05:30 ]

<花咲徳栄・横浜>登板した横浜の藤平

練習試合 横浜8―21花咲徳栄

(6月26日 横浜高グラウンド)
 DeNAなどが今秋ドラフト1位候補に挙げる横浜(神奈川)の153キロ右腕・藤平尚真投手(3年)が、夏を見据えて二刀流を実践した。26日、花咲徳栄(埼玉)との練習試合に「6番・右翼」で先発出場。2回に1安打を放つと、5回途中からリリーフして3回1/3を無失点に抑えた。また、第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)愛媛大会の組み合わせが決まった。

 5回2死二塁。藤平が右翼からマウンドへ走ってきた。ブルペンで投球練習をしてもいなかったのに、登板第1球からビュンとうなりを上げた145キロ。見逃し三振でピンチを断ち切った。

 まさに二刀流の夏本番を見据えた「予行演習」だ。決勝を含め最大7試合を戦う神奈川大会。どんなアクシデントが起こるか分からない。これまでも登板しない試合は外野手を務めていたが、外野から直接マウンドへ向かったのは初のケース。「大会中、こういうことがあるかもしれない。良い経験になった」。6回以降の3イニングも最速148キロに達したストレートを軸に、今春センバツ出場の強豪・花咲徳栄を無失点に抑えてみせた。

 打撃でも高校通算19本塁打を誇り、この日は2回に右前へ流し打ちの安打を披露。観戦した渡辺元智前監督は「力は涌井(現ロッテ)よりも上。打って投げてといえば松坂(現ソフトバンク)以来かな。エースで4番もできる」と太鼓判を押した。DeNA、西武、巨人などがドラフト1位候補にリストアップ。視察に訪れたソフトバンク・荒金久雄スカウトは「出てきて1球目で145キロ出ていたのは凄い。ポテンシャルが高い。プロでもすぐ(試合に)出てこられる」とうなった。

 神奈川大会初戦は7月17日。3年ぶりの夏の聖地を見据え、藤平は「先発、リリーフ、抑え、どこでも行く準備はできている」と言った。 (松井 いつき)

 ▽練習試合
横  浜
 430 000 010― 8
 063 750 00X―21
花咲徳栄
 (横)塩原、板川、土生、藤平―福永
 (花)綱脇、清水、高橋昂―野本
 [本]高橋哉(花)

続きを表示

この記事のフォト

2016年6月27日のニュース