青木1イニング2安打 球団初10点差逆転「本当に凄い試合」

[ 2016年6月4日 05:30 ]

<パドレス・マリナーズ>逆転勝ちを喜ぶ青木(中央)(AP)

インターリーグ マリナーズ16―13パドレス

(6月2日 サンディエゴ)
 マリナーズが、パドレス戦で歴史的な大逆転劇を演じた。球団史上最大の10点差逆転。両軍合わせて36安打29得点の激闘を、青木は「(経験が)ないなあ。本当に凄い試合」と興奮冷めやらぬ表情で振り返った。

 2―12の6回、李大浩(イ・デホ)の代打8号3ランなどで5点。青木は「李大浩が打った辺りから、いけるなと思った」と言う。続く7回、1死から青木の投前内野安打を口火に満塁とし、2死後にオール単打の7連打。打者13人の猛攻で一挙9点を奪った。この回の2度目の打席で中前適時打も放ちメジャー初の1イニング2安打。「みんな一打席一打席に集中して打席に立った結果。凄く強いチーム」と誇らしげに語った。

 試合後には3日(日本時間4日午前9時5分開始)のレンジャーズ戦に備えてテキサスに移動。右肘の手術から復帰2戦目のダルビッシュとメジャーで初対戦となる。大逆転勝利で勢いづいて臨む首位攻防戦。青木は「いい状態で、より集中力を持って試合に臨める。とにかく1本を打つこと」と腕をぶした。 (小林由加通信員)

 ≪記録は12点差≫マリナーズは過去の最大点差の逆転勝利が96年4月15日エンゼルス戦での8点差だった。大リーグ記録は12点で過去に3度ある。最近では01年8月5日のインディアンス―マ軍戦で、マ軍はイチローが3打点を挙げるなど序盤に12―0とリードも、ひっくり返された。日本のプロ野球では10点差が最大。また、青木の1イニング2安打はヤクルト時代に3度(06年2度、10年1度)あるがメジャーでは初めて記録した。

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2016年6月4日のニュース