江本孟紀氏が持論 清原元選手の球界復帰を論じるのは「更生してから」

[ 2016年6月3日 14:30 ]

野球評論家の江本孟紀氏

 野球評論家の江本孟紀氏(68)が3日、フジテレビ「バイキング」(月~金曜前11・55)に出演し、覚せい剤取締法違反罪で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受けたプロ野球の清原和博元選手(48)について、球界復帰を論じるのは時期尚早との持論を語った。

 覚醒剤事犯の再犯率が高いにも関わらず、清原元選手が求めていた保護観察官が付かなかったことについて、元衆院議員の東国原英夫氏(58)は「自己責任で更生してくださいという意味。この投げかけは非常に厳しい」とコメント。執行猶予が付いたことには、93年に覚せい剤取締法(所持、使用)違反の罪に問われた元プロ野球投手の江夏豊氏(68)が実刑判決で服役し、その後立ち直ったことに触れ「その後、10年20年掛けて野球界に復帰された。これが一つのモデルになる。参考にしてもらいたかった」と話した。

 その江夏氏の公判に情状証人として出廷した経験を持つ江本氏は、プロ野球名球会をはじめ野球関係者の間に「野球でお返しするべき」という論調が強いことについて「執行猶予を過ぎて、なおかつ地道に生活しているとか、野球に関わることをしているとか、ボランティアやっていることを見て考えること」と現時点で清原の球界復帰を論じるのは時期尚早と主張。現在、江本氏は独立リーグ・四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグス総監督を務めているが「高知は山奥に合宿できるグラウンドある。あそこに放り込んだら、ものすごくいい場所」との更生プランを提案した。

 江本氏は江夏氏の公判に情状証人として出廷した際「解説者仲間で野球の仕事に就けるよう考えてやりたい」と社会復帰の道を支援する考えを表明。その後、江夏氏は懲役2年4カ月の実刑判決を受けて服役。刑期を終えた江夏氏は服役中は野球が支えだったことを明かして社会復帰した。15、16年には阪神の春季キャンプで臨時コーチを務めるなど、現在は球界と関わりのある仕事に就いている。

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2016年6月3日のニュース