明大・高瀬 サイクル目前で代打も「気にしません」頼もし二塁手出現

[ 2016年6月1日 18:02 ]

<明大・立大>4回2死一塁 右中間へ適時三塁打を放ち激走する高瀬

東京六大学新人戦準決勝 明大11―2立大

(6月1日 神宮)
 えっ、サイクルヒットが消えた?明大の3番に座った高瀬雄大二塁手(2年)は、1打席目に中前にクリーンヒット、3回は左翼席へ流しての2ラン、4回には中堅右へ球足の速い打球が適時三塁打となり、あと二塁打が出ればサイクルヒットと注目が集まった。ところが、6回の打席では代打が送られ、スタンドからはため息も。新人戦のため、多くの選手に経験を積ませたいという町田治輝新人監督の配慮もあって快挙はならなかった。

 「サイクルですか?全然気にしませんでした」と当の高瀬は意に介さない。前日の1回戦の4打席目から6打席連続ヒット、この2試合で8打数6安打と打ちまくっている。高校では遊撃手。長崎西では20本塁打を放ちプロのスカウトの目にとまった選手。「神宮でやりたくて」と学業でも頑張り、指定校推薦で入学を果たした。「二塁は新人戦で初めてですが、とにかく勉強中です。距離も含め打撃は自信があるので、少しでもアピールしたいです」と意欲を見せる。ネット裏で活躍を見守った善波達也監督は「上級生もウカウカしてられんね」と期待する。

 6日からは大学選手権が開幕する。スタメンは厳しくても、代打での起用は十分。1メートル78と上背もあり、二塁手が決まらなかった明大に頼もしい男が出現した。

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2016年6月1日のニュース