小笠原29年ぶり快挙吹っ飛ぶも指揮官は合格点 敵将は「これから楽しみ」

[ 2016年5月31日 22:00 ]

<ソ・中>力投する中日先発・小笠原
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交流戦 中日2―5ソフトバンク

(5月31日 ヤフオクD)
 昨夏の甲子園優勝投手で中日のドラフト1位ルーキー左腕、小笠原慎之介投手(18=東海大相模)が29年ぶりとなる快挙をあと一歩のところで逃した。

 小笠原はソフトバンクとの交流戦で初登板初先発。5回で7四球を与えながらも1安打1失点に抑え、2―1とリードしたまま5回で降板した。そのまま勝てば、中日の投手としては1987年8月9日の巨人戦(ナゴヤ)で近藤真一投手(現真市、現投手コーチ)がノーヒットノーランで記録して以来29年ぶりとなる初登板初勝利を手中にするはずだった。

 だが、2―1で迎えた8回、2死走者なしから4番手・福谷が6連打されて4点を失い、チームは逆転負け。近藤以来29年ぶりの記録も、2005年にダルビッシュ有(日本ハム)が記録して以来11年ぶりとなる高卒新人の交流戦でのデビュー戦勝利も吹っ飛んだ。

 それでも、中日の谷繁元信監督(45)は「きょうは十分だった。堂々と投げていたし、四球7個で1失点。何年もやっているような雰囲気を出して堂々とやってくれた」と合格点を与え、今後の先発についても「もちろん考えている」と断言。かつての名左腕である敵将の工藤公康監督(53)も「まだまだ粗削りな部分はあるとは思うが、非常に球に力があるし、変化球もしっかり投げられるので、これから楽しみな選手。大きく育ってほしい」とエールを送った。

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2016年5月31日のニュース