銀次6回逆転V打で楽天大脱出 10連敗危機救った

[ 2016年5月28日 05:30 ]

<楽・日>逆転適時打の銀次が笑顔でナインとハイタッチする

パ・リーグ 楽天3-2日本ハム

(5月27日 コボスタ宮城)
 止まった。楽天がようやく長いトンネルを抜けた。杜の都に響く大歓声。コボスタ宮城では球団史上最多2万6786人が集まった一戦で連敗に終止符を打ったのは、選手会長・銀次だった。

 「もう1点入ったら、流れがこっちに来る。何とか1点を取りにいった。執念の一打だった」

 1点を追う6回2死一、二塁。2ボールから4球ファウルで粘った。7球目。谷元の138キロフォークを右手一本ですくい上げた。打球は中前にポトリと落ち、一塁走者の中川まで一気に生還。逆転の2点二塁打にベンチもスタンドも大騒ぎだ。

 チームは14日のロッテ戦(QVCマリン)から9連敗。前夜まで2試合連続の零敗を喫するなど、打線の低迷が敗因に直結していた。梨田監督はこの日、主軸の今江を2軍落ちさせる大なた。「流れを変えたかった」と吉持、茂木、足立と新人野手3人を並べる球団史上初のオーダーを編成した。銀次も直近5試合で打率・188と不振に苦しみ、今季初めて7番に打順が降格。そんな中での決勝打に「連敗中は監督が一番つらかったと思う。結果が出ない中、自分を信じて出してくれた。どんな形であれ勝てて良かった」と言った。

 15日ぶりの白星を挙げたが、借金12を抱える最下位。「マイナスがたくさんあるので背負いながら勝っていきたい」と梨田監督。どん底からはい上がるしかない。(徳原 麗奈)

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2016年5月28日のニュース