オリ　赤っ恥22失点　プロなのに…ストライク入らん14与四球

＜ソ・オ＞４回、攻撃前に円陣を組むオリックスナイン

パ・リーグ オリックス６―２２ソフトバンク

（5月24日 ヤフオクＤ）
　オリックスが歴史的な惨敗を喫した。先発のディクソンが３回途中７失点ＫＯとなったのは、ほんの序の口。

　４回までに今季最多失点を更新し、５回で１―２０という高校野球ならコールド負けの展開。７回以外は毎回失点しての２２失点で、球団記録の２９失点（０３年８月１日のダイエー戦）に迫る赤っ恥となった。

　０３年にソフトバンクの前身ダイエー戦で４度も２０失点以上を食らっており、悪夢がよみがえる惨敗ぶり。試合後、福良監督は「きょうは何もないでしょう。先発が早く降りたらこうなる。ストライクが入らなかった」とあきれ果てた顔で語った。ディクソンも「いい試合ができなかった。それだけ。初回の柳田の本塁打の前に四球を出していたから、（リズムが崩れたとか）関係ない」と肩を落とした。

　問題は四球数だ。ディクソン４つ、大山５つなど出てくる投手が軒並み乱れて、４回には１イニングで４度の押し出し四球という珍事も発生。１４与四球は、６０年以降では球団ワーストで、リーグ記録の１６に迫ったほどだ。小林投手コーチも「大山はストライクが入らないんだから話にならない」と厳しく言い放ち、試合後のコーチ会議で大山、鈴木優の２軍降格と、小松と坂寄の１軍昇格を決めた。

　直前に３連勝した分を全てはき出す３連敗で、借金は今季最多タイの７となり、５位に転落。３戦目の２６日に中５日で金子を配置するなどカード勝ち越しを狙ったのに、それも危うくなってきた。　（鶴崎　唯史）

　≪２０失点以上は２年ぶり≫プロ野球の１試合２０失点以上は１４年にヤクルトが８月５日の阪神戦で２０失点して以来２年ぶり。オリックスは０３年９月１４日にソフトバンクの前身のダイエー戦で２０失点して以来１３年ぶり。チームはこの年球団ワーストでパ・リーグ記録の２９失点（８月１日）を含む２０失点以上を４度。すべてダイエー戦で喫している。