イチ、キーラ―超え2956安打 大台へ残り44本

[ 2016年5月24日 05:30 ]

初回、中前打を放ったイチロー(AP)

ナ・リーグ マーリンズ2―8ナショナルズ

(5月22日 マイアミ)
 量産態勢の予感だ。マーリンズのイチロー外野手(42)は22日(日本時間23日)、ナショナルズ戦に「1番・左翼」で出場し、4打数2安打。メジャー通算安打を2956とし、1894~1901年に8年連続200安打したウィリー・キーラー(元ジャイアンツ)を抜いて歴代32位に浮上した。

 それでも、当の本人は「あ、そうなの?家に帰ってから考えます」と素っ気なかった。09年に9年連続200安打を達成しキーラーの大リーグ記録を更新。翌年に10年連続まで伸ばしており「200(安打)の10(年連続)で僕の中では何となく完結している」と特別な感慨は見せなかった。

 前回対戦で2安打した13年サイ・ヤング賞右腕シャーザーから、初回に94マイル(約151キロ)直球を中前へ。キーラーの2955安打に並び、6回の右前打で更新した。この2試合で6安打し、打率は・382に上昇。今の打撃感覚は「お伝えすることはないです。ごくごくノーマルくらいですかね」と言うが、正左翼手イエリチの腰痛で出場機会が増えた5月の11安打は4月の10安打を超えた。「好調を持続している」とドン・マッティングリー監督。今後も出番は増えそうだ。

 この日はイチローの首振り人形が、先着1万2000人の来場者に贈られた。人形の土台には安打数をカウントできるメーター付きだ。安打数を示す手製ボード「イチメーター」でおなじみのエイミー・フランツさんもマイアミで初観戦する前で、3000安打へ残り44本とした。レジェンドは周囲の盛り上がりを冷静に受け止め、「ごくごくノーマル」に安打ペースを加速させる。

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2016年5月24日のニュース