不振ヤンキース オーナーは首脳陣へ矛先向けず「責任は選手にある」

[ 2016年5月19日 13:48 ]

メディアの取材に応じるヤンキースのハンク・スタインブレナー・オーナー (AP)

 今季のヤンキースは18日試合前まで16勝22敗という成績でア・リーグ東地区最下位。首位のオリオールズには早くも8ゲーム差をつけられている。同日、なかなか浮上のきっかけをつかめないチームの現状にハル・スタインブレナー・オーナー(46)は「開幕からの5週間はがっかりし、苛立たしいものだった。特に打つ方はね」とメディアの前で球団トップとしての心情を打ち明けた。

 同オーナーは具体的な名前も挙げており、「テシェイラは明らかに実力を発揮できていないね」と打率が2割そこそこというベテランの奮起を促し、ほぼ同じ打率で苦しんでいるヘドリーにもチーム低迷の要因があるとの見方を示した。投手陣にも目を向けており、期待されたピネダ、セベリーノの両先発右腕は合わせて1勝11敗。この成績にも当然のように渋い顔だったが、「良い仕事を見せているよ」とジラルディ監督以下、コーチ陣には批判の矛先を向けなかった。

 前日の17日にはブレーブスのゴンザレス監督が成績不振を理由に解任。ファンやメディアはヤンキースもそろそろか考えてしまうが、「チームはまとまろうとしている過程にあり、それはマイナスなことではない」とオーナーは主張。「我々は昨季よりも今季の方が良いチームだと思うよ」とコメントを結んでおり、頭の中はネガティブ一色というわけではなさそうだ。

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