納得いかん…阪神、意見書提出 NPBが金本監督に直接説明へ

[ 2016年5月13日 06:40 ]

11日の巨人戦で阪神・原口の本塁をまたいだ捕球体勢がコリジョンルールの対象に

 11日の阪神―巨人(甲子園)で今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールが適用されたプレーに関して、セ・リーグは12日、阪神から意見書を受け取った。

 セの杵渕和秀統括はアウトからセーフに判定が覆ったことに「捕手は走路を妨げなくても捕球できたと当該審判が判断した」とし、13日にも、阪神の金本監督に直接、説明する方針を示した。

 問題の場面は3回2死二塁の巨人の攻撃。脇谷の中前打で二塁走者の小林誠が本塁に突入した際、捕手の原口は本塁をまたぐ形で捕球した上でタッチ。一度はアウトとジャッジされたが、リプレー検証の上、捕手が走路をふさいでいたとしてセーフになった。阪神の谷本修常務は「関係者が責任審判に聞いたところ“最初から走路をふさいでいた”“審判団の中で持っている完全なアウトのタイミングとも言えなかった”ということだった。意見書ではどちらも否定している」とし、5項目の質問を挙げ回答を求めたことを明かした。

 質問は、1月下旬のNPBの12球団の説明で「捕球のために(走路に)入ったと審判団が判断した場合は適用しない」とあったことに、今回のケースが該当しないかどうか。さらに、大リーグの運用状況も同様か、など細部にわたっている。

 「アウトをセーフにひっくり返すほど、悪意に満ちた危険なプレーでしたか、と。どこをもってそう判断されたのか」と谷本常務。球団も、現場も、納得のいく説明を求めている。

 ▽公認野球規則6・01(i)本塁での衝突プレー (2)捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックしたと審判員が判断した場合、審判員はその走者にセーフを宣告する。捕手が送球を実際に守備しようとして走者の走路をふさぐ結果になった場合(たとえば送球の方向、軌道、バウンドに反応して動いたような場合)には、本項に違反したとはみなされない。また走者がスライディングすることで捕手との接触を避けられたならば、ボールを持たない捕手が本項に違反したとはみなされない。(一部略)

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2016年5月13日のニュース