オーナー観戦も…ソフトB5月初黒星 8連勝で止まった

[ 2016年5月13日 05:30 ]

<ソ・ロ>9回、スアレス(背番90)が清田に勝ち越し適時打を浴びマウンド上に集まるソフトバンクナイン

パ・リーグ ソフトバンク2―3ロッテ

(5月12日 ヤフオクD)
 ソフトバンク・工藤監督の声色は普段通り、淡々としたものだった。1分けを挟んだ連勝は8で止まり、5月初黒星を喫したが、気にするそぶりも見せなかった。

 「連勝はいつかは止まるものだ。スアレスも球自体は悪くなかった。打たれることもあるよ」

 継投策が裏目に出た。8回2失点と好投した東浜から9回は守護神・サファテではなく最速159キロを誇るセットアッパー・スアレスにつないだが、2死二塁とされ、暴投で三進を許した直後に清田に156キロ直球を中前に運ばれ、決勝点を許した。昨季、プロになったメキシカンリーグでも43試合5勝0敗で来日11試合目での初黒星は“プロ初黒星”でもあった。

 すべてがうまくいった連勝期間がうそのようだった。1点を追う9回は3四死球で1死満塁としたが、代打高田は3球三振。今宮も二ゴロに倒れた。ただ、工藤監督は「最後までくらいつくゲームはできている。あと一本が出ないから負けた。きょうはそんな日だった」と振り返った。

 この日、スタンドには孫正義オーナーが、後継指名したニケシュ・アローラ副社長を初めて連れて観戦に訪れた。初観戦で連勝が止まり、試合後は「ちょっと…」とコメントしなかったほど、悔しがった。勝利を宿命付けられた球団に休息はない。新たな連勝街道への道を切り開いていく。 (福浦 健太郎)

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