救世主だ!クルーズ13日にも1軍復帰 離脱後チーム大失速

[ 2016年5月11日 05:39 ]

明るい表情でランニングするクルーズ

 左足首に受けた自打球の影響で離脱中の巨人のルイス・クルーズ内野手(32)が早ければ13日のヤクルト戦(東京ドーム)で1軍復帰することが10日、分かった。クルーズは4月29日に出場選手登録を外れ、チームは同日からのゴールデンウイークで2勝7敗。9試合で計21得点、1試合平均2・3得点に終わった打線の救世主として期待がかかる。

 人懐っこい一方で神経質な一面もあるメキシカンに、明るい表情が戻ってきた。ジャイアンツ球場で練習を終えたクルーズは、痛めている左足首の回復について手応えを口にした。

 「間違いなく状態は上がっている。痛みはない。打球を受けているので腫れは若干残っているがテーピングをしっかりしているし、しているときは痛みを感じないよ」

 4月28日の阪神戦(甲子園)で自打球が患部に直撃。29日に出場選手登録を抹消されると、チームはクルーズ不在の9試合で2勝7敗と大きく負け越し。最大7あった貯金が2まで減った。クルーズは当初、2軍で数試合出場して復帰時期を見極める意向だったが、順調な回復ぶりとチーム状況を踏まえて早期復帰を模索。この日、ジャイアンツ球場で行われた練習後に「あさって(12日)試合に出て3打席くらい立てたらいい」と話した。あす12日のイースタン・ロッテ戦(浦和)で実戦復帰し、問題がなければ翌13日のヤクルト戦(東京ドーム)から1軍復帰する予定だ。

 離脱前、1試合4番を務めた以外の全25試合で5番を務めた。チーム3位の15打点をマークし、4本塁打は全て勝ちに直結した。また、最近5試合で20打数3安打と打撃不振の4番ギャレットにとっては、日本野球を知るよき相談相手だっただけに、クルーズの復帰は数字以上にチームの力になる。

 3連敗中のチームは甲子園での阪神戦が雨天中止。13日に復帰となれば、11日の1試合を乗り切ればいい。「たまたまいないときに(チームは)調子が悪いが、それは結果論」とクルーズは言ったが、頼もしい5番打者がもうすぐ戻ってくる。

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2016年5月11日のニュース