ソフトB99勝ペース!ギガ速貯金10、50年ぶり30試合以内で到達

[ 2016年5月7日 08:23 ]

<ソ・楽>8回2死一、二塁、逆転2点二塁打を放った中村晃(右)は寺原(左)らナインの出迎えに笑顔

パ・リーグ ソフトバンク3―2楽天

(5月6日 ヤフオクD)
 ソフトバンクは、「縁の下の力持ち」がいるから強い。7番の中村晃だ。この日は1―2で迎えた8回だった。2死一、二塁から右翼フェンスを直撃する逆転の2点二塁打を放った。

 「前のチャンスをつぶしていたので何とかしたいと思い、必死で打ちました」。6回1死満塁で一飛に倒れた。名誉挽回の打席。3ボールから外角への直球、スライダーを続けて見逃し、フルカウントになった。それでも冷静だった。あえて追い込まれるリスクを背負っていたのだ。「3―2となって(走者が自動的に)スタートする方がいいかな」。6球目に初めてバットを振った。それも外角低めのフォーク。難しい球を打ち返し、スタートを切った一塁走者の松田も生還させた。

 実はこの場面。四球で出塁した6番の松田から「任せたぞ!」と叫ばれ、「任されても困る…。けっこうプレッシャーになる。まあ、松田さんなりの激励というか…」と漏らした。「熱男」の後ろに控える「冷静すぎる男」。昨季まで3年連続打率3割。今季は・296だが、得点圏打率は・346と勝負強い。

 4連勝で貯金は2桁の「10」に達した。球団59年ぶりの90勝に到達し、2年連続の日本一に輝いた昨年の6月5日より、ほぼ1カ月も早いペースだ。工藤監督は「貯金よりも、とにかく勝ち越しを目標にこれからもやっていく」と控えめだったが、このままのペースならシーズン99勝。プロ野球史上初の100勝も決して夢ではない。

 ≪V率67%≫ソフトバンクが18勝8敗4分けとし、30試合目で貯金10に到達した。ホークスのパ・リーグ貯金10一番乗りは、11年以来16度目になるが、30試合以内での達成は、南海時代の66年(30試合目)以来50年ぶりだ。なお、貯金10一番乗りを果たした過去15シーズンの最終順位を見ると、優勝10度、2位4度、3位1度と全て3位以上でV確率は67%。

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