巨人育成ドラ8長谷川 ホロ苦デビュー 初勝利まであと1人から…

[ 2016年5月7日 05:30 ]

<巨・中>5回、集中打を浴びて逆転された長谷川(中央)はマウンドを降りる

セ・リーグ 巨人2―7中日

(5月6日 東京D)
 5回途中4失点降板。巨人・長谷川は「投げきることができなかったのが悔しい。1軍の選手は甘い球は打ち損じしない」と痛感していた。

 育成入団1年目の投手が、史上初めて1軍で先発デビュー。ファンには夢を抱かせた。初回、連打と四球で1死満塁のピンチを背負ったが、ナニータ、エルナンデスを連続で見逃し三振斬り。ともに強気の内角球で腰を引かせた。4回までは無失点。しかし1―0の5回に4安打を集中された。平田に同点犠飛、ナニータに勝ち越し打を浴びてマウンドを降りた。

 昨秋育成ドラフトで8位指名され、ドラフト会議で名前が呼ばれたのは全116選手中、116番目。「しんがり右腕」は3軍からはい上がり、3月下旬に支配下登録されると、2軍戦でも結果を残してチャンスをつかんだ。観客席からは父・加彦さん(64)と兄2人が見守ったが、初勝利は持ち越しとなった。

 高橋監督は「初登板と思えばよく投げたと思います」と評価。試合後、2軍降格が決まったが、右腕は「取り組んできたことが通用した部分もあった。課題を次に生かしてまた頑張りたい」と前を向いた。 (神田 佑)

 ≪育成ドラフト入団“初陣が先発”は初≫育成8位ルーキーの長谷川(巨)が初登板初先発も4失点で初黒星。育成ドラフト入団新人の1軍登板は、14年萬谷(D)以来9人目になるが、先発デビューは初めてだ。なお、過去8人の初登板試合の結果を見ると、いずれも勝敗なしで最多失点は06年5月28日中日戦の西山(ソ)の3失点。いきなりの黒星は長谷川が初めてで、4失点はワーストのほろ苦デビューになった。

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2016年5月7日のニュース