メッセ愛する4児に届けトップタイ4勝目「投球には満足」

[ 2016年5月6日 05:30 ]

<中・神>7回裏2死一、三塁、代打・野本の打球を好捕した高山(手前)をハイタッチで迎えるメッセンジャー

セ・リーグ 阪神1-0中日

(5月5日 ナゴヤD)
 我慢の投球で会心の白星を手にした。阪神の先発・メッセンジャーが7回無失点の快投でリーグ最多に並ぶ4勝目。前回同一カード3連敗を喫した敵地で仁王立ちした。

 「(援護点など)自分でコントロールできないことは気にせず、自分の仕事に集中した。投球には満足しているよ」

 立ち上がりは制球に苦しんで有利なカウントに持ち込めない中でも勝負どころでは力を発揮した。4回は先頭のビシエドに右前打で出塁を許した後、ナニータ、エルナンデスを連続三振。スコアレスのしびれる投手戦は臨むところと言わんばかりにゼロを並べた。6回は2死では同僚が苦汁をなめてきたビシエドを146キロ直球で空振り三振。直後に大和のソロが飛び出して、勝利投手の権利を手にした。

 「こどもの日」に頼れるパパの姿を見せつけた。本拠地では観戦に訪れた家族と試合後に抱き合って喜びを分かち合うのが“恒例行事”。敵地で孤軍奮闘した四児の父は「今日は(名古屋から)帰っても明日は子どもたちは学校だから寝てるだろう。何かするなら明日かな。家に勝ちを持って帰れるのは嬉しいね」と満足げに笑った。

 初コンビとなった原口とは実は同じ在籍7年目。中継ぎだった1年目や不振で2軍落ちした昨年も鳴尾浜のブルペンで投球を受けてもらった縁があり、「背番号52の時から受けてもらっているからね。彼のことはいつも良い捕手だと思っていたんだ。経験を積めばより良い選手になれると思う」と2人でつかんだ勝利を喜んだ。藤浪の調子が上がらない中で演じた力投。エースたるゆえんを示した。(遠藤 礼)

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2016年5月6日のニュース