大谷 引っ張って中田とそろって4号 自己新18発ペース!

[ 2016年5月5日 06:00 ]

<日・ソ>6回無死、ソロ本塁打を放つ大谷

パ・リーグ 日本ハム6―6ソフトバンク

(5月4日 札幌D)
 4時間45分の激闘を終えた後でも、日本ハム・大谷は札幌ドーム内のウエート施設に1時間もこもった。4号ソロなどで一時逆転したが、延長12回の末に今季初の引き分け。悔しさを胸の奥にしまい、汗を流した。

 「1、2打席目(の凡退)は変化球を打たされているような感じだった。真っすぐ系を待った」。大リーグから5年ぶりに国内復帰したソフトバンク・和田との初対戦。反省を生かした3打席目だった。2点を追う6回。先頭で内角直球を捉え、右中間最深部へ運んだ。自己最多の10本塁打をマークした14年に4本目を放ったのは7月5日。今季は2カ月早いペースとなり、シーズンでは18本ペースとなった。目標に掲げるのは20本。大谷は「配球も考えて打席に立てている」と好調の要因を自己分析した。

 逆方向への打球が持ち味の大谷にとって、今季初めて引っ張った一発。「内角だったので反応して打てた」と振り返り、城石打撃コーチは「近めのポイントでしっかり打てていた。翔平はそういうタイプ」と話した。上体が突っ込むことなく体の近くまでボールを呼び込み、逆方向へ強い打球を打てる。その上で内角を厳しく攻められれば、速いスイングスピードで引っ張ることもできる。打撃センスを見せつけた一発だった。

 勝つことはできなかったが、中田も3回に左越え4号ソロを放ち、通算6度目の「ON」アベック弾。陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)とレアードも加わり、和田に4発を浴びせた。前日に続き、来場者全員に北海道新幹線をイメージした限定ユニホームが配られ、スタンドは「常盤(ときわ)グリーン」一色に染まった。北海道新幹線のイメージキャラクターも務める大谷は「球場の雰囲気が出ていて後押しされる」。投打で集大成を見せる二刀流4年目。波に乗ってきた。 (柳原 直之)

 ≪同じ号数は初≫大谷(日)が6回に右中間へ4号ソロ。5月4日、チーム31試合目での4号は、自己最多の10本塁打した14年の7月5日、74試合を上回る最速ペースになった。また、3号までの方向は左→左中→左となっており、右方向へは今季初めてだ。3回には中田(日)も4号ソロ。大谷、中田のアベック本塁打は昨年8月13日の西武戦以来6度目だが、初めて同じ号数でのそろい踏みとなった。なお、チームは2人の本塁打も含め、和田から4ホーマー。同投手から1試合4本塁打以上は日本ハム自身が10年8月4日に記録して以来2度目で、前回は糸井、大野、小谷野、中田が打っている。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月5日のニュース