勝敗分けたハム中島のポジショニング わずかに遠回りした中継で生還許す

[ 2016年4月30日 10:35 ]

<ロ・日>7回1死一塁 ナバーロの中越え二塁打で本塁送球がそれて生還する角中。捕手・大野

パ・リーグ 日本ハム3―4ロッテ

(4月29日 QVCマリン)
 日本ハムが中継ミスで終盤に重い1点を失い、接戦を落とした。

 2―3の7回1死一塁の場面。ロッテ・ナバーロの中越えの打球(二塁打)に対し、二塁・田中賢が中継に入った。本塁まで距離のあった田中賢は遊撃・中島に送球。角中が三塁を蹴ったのを見て、中島は本塁へ送ったが生還を許した。

 このプレーを白井内野守備走塁兼作戦担当は「ホーム優先。論じるまでもない」と断じた。その時、中島はナバーロの二塁補殺を狙っていた。二塁を捨て、田中賢と捕手の直線上で中継していれば本塁補殺の可能性は高かった。田中賢は「ショートは(走者に)背を向けていた。僕が声で指示してやれば」とかばったが、わずかに遠回りした中継が失点につながった。

 強風の中、三塁コーチャーとして角中の本塁突入を指示したロッテ・清水外野守備走塁コーチは「ある意味で僕の判断ミス。風で本塁まで(ボールが)返せると思わなかった」と振り返った。それほど絶妙な連係がポジショニングで崩れた。日本ハムの連勝は2で止まり、今季初の貯金1を逃した。 (君島 圭介)

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2016年4月30日のニュース