悩めるエース金子に“ダル流”のススメ オリ福良監督「好きな球投げろ」

[ 2016年4月23日 08:05 ]

オリックスの金子

 オリックス・福良淳一監督(55)が22日、23日のロッテ戦(QVCマリン)に先発する金子千尋投手(32)に全権を委ねる。まだ0勝(2敗)で防御率7・11と悩めるエースの復活プランを笑顔で明かした。

 「自分の投げたい球を投げればいいし、声に出したっていい。ダルビッシュみたいにね」

 伏線がある。前回登板の今月16日西武戦(ほっと神戸)では伊藤の登録抹消を受け、山崎勝とバッテリーを組んだ。12年6月16日中日戦(京セラドーム)以来、75試合ぶりに伊藤以外の捕手とコンビを組むも、8回途中7失点降板。「少し(球種が)偏っていた。あれだけの変化球があるんだから」と多彩な持ち球を有効活用できていない場面が目についた。

 ダルビッシュは日本ハム時代、サインに納得いくまで首を振り、それでもダメならマウンド上から声で捕手・鶴岡に球種を伝達することもあった。打者に知られても構わない。金子の実力を認め、信頼するからこその方針だ。

 指揮官は「とにかく金子が1つ勝ってくれないとね」と今季初勝利を願う。チーム浮上を握るのは大黒柱。だからこそ自由を貫く“権利”を与える。(桜井 克也)

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2016年4月23日のニュース