西武、コリジョン意識しすぎ逸機 田代痛恨けん制死「リード大きく…」

[ 2016年4月20日 07:10 ]

<日・西>8回1死三塁、三塁でアウトになる田代

パ・リーグ 西武0-1日本ハム

(4月19日 札幌D)
 今季から導入された「コリジョン(衝突)ルール」を意識しすぎたゆえに、西武は最大の好機を逸した。0―1の8回1死三塁で三塁走者は代走・田代。打者・秋山が1ボールからの2球目を見逃した直後、日本ハムの捕手・大野の三塁へのけん制で刺された。

 新ルールでは、俊足選手であれば内野ゴロでも本塁突入でセーフになる確率が高まった。だからこそ、必然的にリードは大きくなる。痛恨のミスを犯した田代も「ギャンブルスタートが頭にあった。リードはちょっと大きくしていた」と話す。

 今回のけん制死の原因は、リードの大小ではなく帰塁のタイミングにあった。奈良原内野守備走塁コーチは「球がミットに入ってから戻っても間に合わない。打者が打つ動作に入らないと分かった時点で戻らないと」と指摘。打席に入っていたのは左打者の秋山。右打者に比べて三塁走者は打者の動きを観察しやすいはずだった。

 3月のオープン戦でも三塁走者の木村昇が捕手のけん制でアウトになるというケースがあった。「意識しすぎてリードが小さくなってもいけない。(判断の)感覚を身に付けていくしかない」と同コーチ。新ルールによって、守備側だけでなく走者の緻密な判断も求められている。(重光 晋太郎)

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2016年4月20日のニュース