デホ マリナーズ史上初の代打サヨナラ弾 青木「最高の仕事」

[ 2016年4月15日 05:30 ]

サヨナラ2ランを放ち、青木らに迎えられる李大浩(10)

ア・リーグ マリナーズ4―2レンジャーズ

(4月13日 シアトル)
 マリナーズは14日(日本時間15日)、前ソフトバンクの李大浩(イデホ)内野手(33)の代打サヨナラ2号2ランが同点の延長10回に飛び出し、レンジャーズに勝利して連敗を5で止めた。新人の代打サヨナラ本塁打はマ軍史上初めての快挙。待望の本拠地初白星に、青木宣親外野手(34)も大興奮して歓喜の輪に加わった。青木も2安打マルチをマークし、これで8試合連続安打となった。

 打った瞬間に勝利を確信したスタンドは総立ちとなった。2死一塁で代打出場した李大浩が、見逃せばボール球の真ん中高め97マイル(約156キロ)を左翼席に叩き込んだ。

 「(11日に)対戦した投手。絶対に速球が来ると思っていた」。左腕ディークマンに追い込まれてから、狙い通りの一撃。6戦目での本拠地初勝利に「連敗が終わってうれしい。みんなに叩いてほしかった」と同僚の手荒い祝福に酔いしれた。

 「最高の舞台で最高の仕事をしてくれた」と青木も興奮を隠せない。自身は初回に右翼線二塁打で8試合連続安打となり、7回の中前打で今季2度目のマルチ安打とした。サヨナラの瞬間は真っ先にベンチを飛び出し「マイナー契約から結果を出してきたし、応援したくなる選手」と喜んだ。 キャンプではマイナー契約の招待選手として挑戦していた李大浩を気遣ってきた。李大浩からは「アニキ」と慕われ、青木も「最初はストレスもあるだろうから、食事の時に一緒に座ったりしている」とし、球場を離れても食事に誘うほど仲良くなった。李大浩はこれまで打率・231ながら2本塁打、3打点と存在感を示している。

 オフを挟み15日(日本時間16日)から敵地でのヤンキース3連戦。17日(同18日)は田中との対戦が待つ。「最高にうれしい1勝。いい精神状態でニューヨークに乗り込める」と斬り込み隊長は腕をぶしていた。

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2016年4月15日のニュース