福留 10点快勝口火弾!PL後輩マエケンから刺激

[ 2016年4月8日 05:30 ]

<巨・神>4回1死一塁、2ランを放つ阪神・福留

セ・リーグ 阪神10―1巨人

(4月7日 東京D)
 阪神は7日、いずれも今季最多となる12安打10得点で快勝し、新監督同士が率いる巨人との今季最初の3連戦に2勝1敗で勝ち越した。4回、福留孝介外野手(38)が先制2号2ラン。打線に勢いを付けた。阪神は開幕から4カード連続負け越しなし。開幕4カード目で初めて負け越した首位・巨人と0・5ゲーム差に迫った。

 海の向こうから刺激を受けた。福留のバットが快音を発したのは0―0の4回だ。1死一塁。平良の133キロカットボールを完璧に捉えた。右翼への先制2号2ラン。試合の流れを一気に引き寄せるアーチだった。

 「あれで流れができてくれたので良かった」。打線は3回まで、プロ初登板右腕の前に1安打。福留も初回に見逃し三振を喫した。「そんな中で甘い球を一発で仕留められた」と嫌なムードを一掃。4回4点、5回5点のビッグイニングを演出した。3回の守備では平良の打球に猛チャージをかけて「ライトゴロ」を完成。金本監督も「いい仕事をしてくれる」と賛辞を惜しまなかった。

 試合前にドジャース・前田の大活躍の報が届いた。母校・PL学園の11学年後輩が初登板初勝利&初本塁打。「ニュースで見た。本塁打を打ったりとか、あれだけの結果を出すのは凄い」と称賛の言葉を並べた。「デビュー戦アーチ」という点でも前田の先輩だ。中日からカブスに移籍した08年、3月31日のブルワーズとの開幕戦でメジャー1号。日本選手のデビュー戦本塁打はその時以来で、福留は「へえ、そうなんだ」と笑った。

 昨季は2勝11敗だった鬼門・東京ドームで、この3連戦だけで早くも昨季に並ぶ2勝を挙げた。8日には、いよいよ本拠・甲子園での開幕となる広島戦を迎える。「今の調子というか、甲子園のファンに勢いをそのまま見せてほしい。もっと暴れてほしいね」。金本監督の言葉は、どこまでも力強かった。

 ▼阪神・メッセンジャー(今季初勝利で巨人戦10勝目。阪神外国人ではバッキー17勝、キーオ13勝に続く3人目。4回には自ら2点適時打)本当にいい試合だった。

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2016年4月8日のニュース