楽天 アーチ“なしだ”って15点大勝!開幕7戦連続本塁打0

[ 2016年4月3日 07:52 ]

<楽・西>お立ち台で初の「バーン!!!」を叫ぶ今江(中央)、左は塩見、右は聖沢

パ・リーグ 楽天15―4西武

(4月2日 コボスタ宮城)
 開幕7試合で本塁打は1本も出ていないのに、楽天打線はつながりで点を取る。この日も、ものすご~くつながった。先発全員、今季最多の17安打。アーチなしの試合では球団史上最多を更新する15点を挙げての大勝で、今季初の3連勝だ。

 ひときわ暴れ回ったのは今江だ。3回、3―1と逆転してなお1死一、三塁の場面で中前適時打。ロッテからFA移籍後初となる本拠地での打点をマークすると、4回には中前適時打。5回にも三塁線を破る2点二塁打を放ち、3打席連続適時打で4打点を荒稼ぎした。

 キャンプイン直前に左ふくらはぎを痛め、1軍合流は3月15日にずれ込んだ。オープン戦は打率・150と苦しんだが、開幕してみればチームトップの打率・429で、5打点もトップタイ。「ようやく余裕を持って打席に入れるようになってきた」と自信をのぞかせる。梨田監督も「勝負強い」と目を細めた。

 試合後、当然のように初のお立ち台に現れるかと思われたが、ヒーローインタビューは聖沢と塩見。それが終わり、スタンドのファンが席を立ちかけた瞬間、「サプライズヒーロー」として登場した。演出役はPL学園の先輩・松井稼だ。「普通に(お立ち台に)出て行ったら面白くない」と声を掛けられた。

 壇上では「今日の登場の仕方とか松井稼頭央さんはじめ、すごくイジっていただける」と告白。インタビューの最後に行う勝利の儀式「3、2、1、バーン」も隣にいた聖沢に方法を聞いたが、指のカウントを「3、1、2」と間違え、ファンを爆笑させた。「チームメートが温かく迎え入れてくれて楽しく野球ができている」。移籍1年目、つかみは文句なしにOKだ。 (徳原 麗奈)

 ≪開幕から7戦連続アーチ0≫楽天が本塁打0ながら17安打で15点を挙げ西武に大勝。チームの無本塁打試合の得点としては12年8月8日オリックス戦、13年8月4日日本ハム戦の14点を上回る最多記録だ。もっとも楽天は開幕から7戦連続アーチ0。既に球団ワースト記録(06年5試合連続)を更新しているが、開幕からの最多本塁打ブランクは53年大映の12試合。2桁なら12年巨人、オリックスが10試合続けて以来になるが、楽天はどうか。

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