龍谷大平安、春夏通算100勝目持ち越し…市岡、完封目前で涙

[ 2016年3月31日 05:30 ]

<智弁学園・龍谷大平安>智弁学園に敗れ、泣きながら引き揚げる龍谷大平安・市岡(左)

第88回選抜高校野球大会第10日・準決勝 龍谷大平安1―2智弁学園

(甲子園)
 龍谷大平安(京都)はエース左腕・市岡が完封目前からつかまり、王手をかけていた春夏通算100勝目は持ち越しとなった。

 「最後は相手の気持ちに負けてしまった」と市岡。大会前にできた左手中指のマメがつぶれ、2回にはぱっくりと裂けた。瞬間接着剤で固めながら苦心の投球を続けたが、4試合計579球目に力尽きた。

 敗れたとはいえ、ナインは再三の好守を披露。7回2死二塁から青木の安打で左翼・岡田が本塁へダイレクト返球して走者を刺せば、三塁・冨田は4、6回に三塁線の強い打球を好捕した。原田英彦監督は「本当によくやった」とねぎらい、「この子たちの代で100勝したい」と雪辱の夏をにらんだ。

続きを表示

2016年3月31日のニュース