一振りで決勝進出!智弁学園・納が土壇場から劇打「自分に回ってこい」

[ 2016年3月30日 14:31 ]

<智弁学園・龍谷大平安>9回、1死満塁の場面で納が中前へサヨナラ2点打を放つ

第88回選抜高校野球大会第10日・準決勝 智弁学園2―1龍谷大平安

(3月30日 甲子園)
 サヨナラ打を放った智弁学園の納は「(気持ちが)高ぶっている」と試合後も興奮を隠し切れない様子だった。

 試合は得点圏に走者を置きながらもなかなか本塁を踏めない展開。1点ビハインドの9回も先頭打者が三振に倒れ、敗色ムードが漂った。しかし、下位打線の3連打ですべてのベースが埋まり、一打サヨナラと球場の空気が変わると、ネクストバッターサークルで「回ってこい」と念じていた納が打席に立った。

 龍谷大平安のエース・市岡が2球目に投じた変化球をセンター前へ弾き返すと、2人の走者が生還。1番打者の一振りで勝負が決した。「チームメートが頑張っていたので、どうにかして勝ちたかった」と納。「自分たちが歴史を変える。このまま頂点を目指し、全力で悔いの残らないようにプレーしたい」と決勝戦への思いを熱く語った。

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