西武・岸 ソフトB和田と9年越し決着戦へ 前回対決は0―0ドロー

[ 2016年3月29日 06:33 ]

西武の岸

 9年越しで決着をつけるチャンスが巡ってきた。29日のソフトバンク戦に先発する西武のエース岸は、西武プリンスドームでキャッチボールやランニングで汗を流し、自身の「開幕戦」への熱い思いを口にした。

 「個人的には凄く楽しみですね。和田さんと最後に投げ合った試合が凄く記憶に残っている。また対戦できるとは考えてなかった」

 過去3試合で投げ合って1勝1敗1分けと五分の対戦成績。忘れられない試合は、08年8月31日のソフトバンク戦(ヤフードーム=当時)だ。初戦、2戦目と延長で引き分けた3戦目に先発した岸は、9回171球を投げて無失点と好投した。一方の和田も10回まで143球で得点を与えず、試合はそのまま延長12回0―0の引き分けに終わった。これが最後の投げ合いだった。

 当時プロ入り2年目の岸にとって、後にメジャーに移籍した和田は理想の先発投手像そのものだ。「コントロールが良くて、当時のソフトバンクのエース。こういう人を“エース”と言うんだなと感じましたね」。あれから8年の時が流れ、自らがチームのエースとして対峙(たいじ)することに。「先に点をやりたくない。粘る気持ちで投げたい」と語った。

 開幕投手は菊池が務めたが、これは昨季7勝16敗2分けと大きく負け越した王者ソフトバンクにエースをぶつけるため。そのオリックスとの開幕カードを勝ち越し、順番が回ってきた。「優勝するには倒さないといけない相手。打線と和田さんを意識して、ベストを尽くす」。2767日ぶりの和田との再戦で岸の16年シーズンが幕を開ける。(重光 晋太郎)

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2016年3月29日のニュース