海星あと1人でヒヤリ…前進守備指示も大飛球 右翼の守備職人が救った

[ 2016年3月24日 18:09 ]

<海星・長田>9回表長田2死一、三塁、富田の飛球を右翼手坂田が好捕し試合終了

第88回選抜高校野球大会1回戦 海星3―2長田

(3月24日 甲子園)
 海星が継投で1点リードを守り切り、選抜5度目の出場で初勝利。加藤監督は、地元・長田への大声援に「地鳴りがする凄い雰囲気で自分が舞い上がってしまった」と笑いながらも、「選手が良くやった」と教え子たちをたたえた。

 1961年に選抜初出場を果たして以来、77年、87年、2001年といずれも初戦敗退。その間、夏の甲子園では76年に“サッシー”酒井圭一を擁して4強進出を果たすなど通算10勝を挙げていた。

 この日は3回に逆転されたが、その裏に小川の三塁打で追い付き、4回に田川の内野安打で勝ち越し点。投げては左腕・春田と土谷のリレーで長田打線を3安打2点に抑え、失策は9回の1つのみで、指揮官も「サードが最後やったんですけど。あれがなければ100点」と褒め言葉を口にした。

 ヒヤリとしたのは9回の守備。2死一、三塁から長田・富田が右翼へ大飛球を放った。右翼の“守備職人”坂田は前進守備だったが懸命に背走してしっかりと捕球し、ファインプレーで試合終了。加藤監督は「実はライトを前に寄せたのは私の指示。采配ミスだった」と苦笑いだったが、マウンドの土谷は「(坂田は)いつも守備がうまいので、“ライトフライだ”と焦りはなかった」。坂田は「自分の安打、10本分の価値がある」と笑顔を見せていた。

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