「球界の浄化に全力で取り組む」12球団が共同声明発表

[ 2016年3月23日 20:32 ]

 プロ野球で野球賭博問題やチームの勝敗に絡む現金授受が相次いで判明したことを受け、12球団は23日、東京都内で代表者会議を開き、「球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆さまの信頼回復に最善の努力を尽くします」などとする共同声明を発表した。25日の公式戦開幕を前に、球界全体で再発防止に取り組む姿勢をアピールした。

 野球賭博や試合の勝敗に絡んだ現金授受について、新たな事案は報告されなかった。パ・リーグの理事長を務める西武の関洋二球団専務は、熊崎勝彦コミッショナーから指示を受けた野球賭博問題に関する各球団の再調査について「一定の区切りと考えている」と話した。

 高木京介元選手が22日に1年間の失格処分を受けるなど、野球賭博問題で昨年から計4人の処分者を出した巨人は、共同声明を受け「各方面に多大なご迷惑をお掛けし、あらためて深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。

 野球賭博の問題をきっかけに、試合前の円陣で「声出し」と呼ばれる発声をした選手が自チームの勝敗に絡んで他選手と現金をやりとりしたり、高校野球を対象にした選手間での賭けや、優勝校を当てる「くじ引き」をしたりしていたことが各球団で相次いで発覚した。

◆12球団共同声明全文

 セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団は、このたびの読売巨人軍における野球賭博問題を重く受け止め、有害行為を再び起こさないよう、球界の浄化に全力で取り組み、ファンの皆さまの信頼回復に最善の努力を尽くします。
 また、高校野球のくじ引き、試合前の円陣をめぐるご祝儀などの選手相互間の金銭のやりとりに関しても、既に禁止したところではありますが、12球団が結束して一層の徹底を図ることと致します。

続きを表示

2016年3月23日のニュース