再び球界に喝!元ダイエーのゴセージ氏「ビデオ判定で野球は崩壊」

[ 2016年3月16日 12:58 ]

リッチ・ゴセージ氏 (AP)

 メジャー22年間で通算310セーブをマークし、1990年にはダイエー(現ソフトバンク)で日本のマウンドにも上がったリッチ・ゴセージ氏(64)が、15日に掲載されたニューヨーク・ポスト紙(電子版)のインタビュー記事の中で、球界に苦言を呈した。

 ゴセージ氏は10日にもスポーツ専門局ESPNのインタビューで「恥ずべきこと。あんな振る舞いはバカげている」と本塁打を放った後にバットを高々と放り投げるブルージェイズのバティスタを批判していたが、まだまだ自身の中には球界への不満がうっ積しているようだ。

 今回、ゴセージ氏の矛先となったのはビデオ判定。2008年のシーズン途中から採用されたこのシステムに納得がいかない同氏は「今の監督は審判の判定に抗議してホームベースに足で砂をかけるなんてことはしなくなったよな」と話を切り出すと、「あれは試合の一部で、見ていて興奮したものさ。最近は5分間、ベンチに座ってビデオの判定を待つだけだろ」と徐々に口調がエスカレート。

 さらにゴセージ氏は「ここ100年の間で審判の判定がまずくて人が死んだか?完全試合が消えてしまったことはあったが、誰かが死んだことはあったか?」と続け、完全に怒りモードとなると、「ビデオ判定が野球から人間的な要素を奪ったということだよ。人間的な部分が野球を構成している訳だから、それを排除したらダメなんだ」と球界に訴えた。

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2016年3月16日のニュース