秋山 因縁の地で快投を…天国の恩人・中村GMへ成長見せる!

[ 2016年3月16日 07:52 ]

秋山はロッテ戦に向け移動する

 失意を味わったマウンドで先発6番手の座をたぐり寄せる。18日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発することが濃厚な秋山が、快投での悪夢払しょくを宣言した。

 「昨年のナゴヤドームはいろいろありましたね…。中村GMのこともそうですけど、チームが大事な時に結果を出せなかったので、悔しかった」

 昨年9月24日の中日戦に先発も、プロ入り最短1回1/3、4失点でKO。競争を勝ち抜いてつかんだ出番をフイにし、大事な12連戦を戦っていた当時3位のチームの貯金はゼロとなり、リーグ優勝は風前のともしびとなった。前日23日には遠征先の東京の宿舎で中村勝広ゼネラルマネジャーが急逝。手向けの白星を送ることもできなかった。

 同GMには、恩義がある。昨年、開幕を2軍で迎え苦闘していた時に「なんだかつまらなさそうに野球をしているぞ。もっと楽しそうに投げたらどうだ」と助言をもらい、復調のきっかけをつかんだ。あの時、あの場所で捧げることのできなかった力投を披露し、GMに成長のあと見せたい。

 15日はキャッチボール、ポール間走などで汗を流した。直近2試合は2軍戦に登板し、計8回3失点。先発6番手は島本、岩貞との三つどもえの様相を呈しているが、自身にとって最後のオープン戦登板で結果を残せば、2軍調整中のライバル2人に差をつけられる。宜野座キャンプから1軍メンバーに名を連ねてきた意地も当然、ある。

 「ここまで来たら、絶対につかみ取る気持ちです。ライバルもいますけど、簡単に明け渡すつもりはないんで。結果にも内容にもこだわってやっていきたい」

 屈辱にまみれた舞台を、開幕ローテーション入りへの足がかりとする。(遠藤 礼)

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2016年3月16日のニュース