岩田ヤ斬りの渡し役 マウンドの特徴「伝えられたら」

[ 2016年3月15日 06:49 ]

メディシンボールを投げ、体幹を鍛える岩田

 阪神の岩田が“ツバメ斬り伝道者”になる。17日のヤクルトとのオープン戦(神宮)に先発予定で、開幕2カード目の舞台となる神宮球場のマウンドの形状や感触を事前にチェックし、チームメートに伝える考えを口にした。

 「相手とかそういうことよりも、(確認したいのは)マウンドの傾斜の確認とかそっちの方が大事だと思う。マウンドでしっかり確認して、チームのみんなに伝えられたら。みんなが情報共有できたら良いと思う」

 開幕5戦目、3月30日のヤクルト戦での起用が有力な左腕にとって、今回のオープン戦は相手も舞台も同じ格好の腕試しの場となる。ただ、ヤクルト打線の顔ぶれや、打者の特徴を把握することに関しては「そこはスコアラーさんがやってくれる」と二の次。最も神経を注ぐのは敵地マウンドの分析に他ならない。

 長年、足を踏み入れる神宮球場も「1年でガラッと変わることもある。変やなと思うところもあるし、立ってみないと分からない」と首を振る。特に同球場は昨年、阪神投手陣が防御率4・43と苦手にしただけに、貴重な“予習機会”であることは間違いない。

 自身だけでなく同カードでは初戦に藤浪、3戦目には開幕戦から中5日で回るメッセンジャーか先発6番手を担う若手が登板とあって、投球の中で感じたことや注意点などが浮かび上がれば、仲間に惜しみなく情報を伝えていくつもりだ。

 「(自身の投球で確認したいことも)自分の中ではあるけど、言うことでもない。自分の中で課題を持って取り組んでいくだけ」

 14日は甲子園球場の室内練習場で行われた指名練習に参加し、キャッチボールなどで汗を流した。前回10日のDeNA戦(甲子園)では5回5安打1失点と好投。開幕前に用意された前哨戦のマウンドで岩田の手にした収穫が“ツバメ斬り”のヒントとなる。(遠藤 礼) 

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