新助っ人ヘイグ3番で初マルチ「状況に応じた打撃をするのが持ち味」

[ 2016年3月14日 06:51 ]

<神・日>6回2死一塁、ヘイグはマルチ安打となる左前打を放つ

オープン戦 阪神4-0日本ハム

(3月13日 甲子園)
 「3番・ヘイグ」行けるで! 阪神期待の新助っ人が右へ左へクリーンヒットを放ち、オープン戦初のマルチ安打。新打順で、ゴメス、福留につなげる役割をきっちり果たし、快勝の立役者の一人となった。

 「まだオープン戦に出たのは3試合ぐらいだったから、日本の野球に慣れていく段階だよ。打順は、3番だろうが6番だろうが、状況に応じた打撃をするのが僕の持ち味だし、それが強みでもあると思っている」

 まずは4回1死一塁の第2打席。日本ハム先発の有原からチャンスを広げる右前打を放った。セールスポイントの柔らかいバットコントロールで鮮やかな流し打ち。「きのうはちょっと引っ張りにいっていたので、とにかく球に逆らわずにスイングしようとした。打席でもいい感じだった」。これが両チーム通じての初安打。淡々と進んでいた試合を動かし、6回の猛攻を呼び込む一打となった。

(失投逃さない/) その6回は、北條の中前適時打で先制し、なお2死一塁で打席へ。疲れが見え、序盤のようなボールのキレがなくなっていた有原の失投を見逃さない。5球目の真ん中高めに入ったカットボールを振り抜き、今度は左前に運んで好機を広げた。

 過去3試合のオープン戦はそれぞれ6、5、6番で先発。左脇腹痛で出遅れたこともあり、金本監督も適正を見極めながらの起用を続けている。その指揮官は「何番が一番適しているのか。まだチャンスでの強さとか、状況に応じた打撃ができるのか、長打力とかはまだまだ。(その辺りが)見えてこないと正直分からないからね」と慎重に話した。「すごく勝負強かったりしたら5番辺りも面白いかもしれない。北條君みたいに。勝負根性がある打者なら」と含みを持たせた。

 順番はともかく6回の3連打で揃い踏みしたゴメス、福留とクリーンアップを組むことは濃厚。「16年版・猛虎打線」の中軸が固まってきた。

 (山添 晴治)

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2016年3月14日のニュース