“強心臓”燕ドラ1原樹 日本一打線斬り 真中監督先発枠入り明言

[ 2016年3月13日 08:40 ]

<ソ・ヤ>5回無失点の原樹

オープン戦 ヤクルト3-4ソフトバンク

(3月12日 ヤフオクD)
 日本一打線を封じて開幕ローテーションを勝ち取った。ヤクルトのドラフト1位・原樹が5回をわずか44球で3安打無失点。オープン戦3試合で11イニング連続無失点と抜群の安定感に真中監督は試合後「当確です」と先発枠入りを明言した。

 ズラリと並ぶ強打者たち。2日前に巨人ドラフト1位・桜井を打ち崩した打線を前に「KOが常に頭をよぎっていた。打たれたらあす朝起きて洗礼とか書かれる」と試合前は弱気だった。しかしマウンドに上がれば心配無用。4回無死一、二塁では、内川を武器のシュートで投直併殺。頭上を襲った強烈な打球に素早くグラブを出し「予測していたので体が反応した。肩、取れるかと思いました」と笑った。本番を見据えて東洋大姫路時代以来の打席にも立ち、敵失で出塁した5回には2点目のホームも踏んだ。

 昨年10月。ドラフト会議の2日後から始まった日本シリーズをテレビで見ながら「自分が投げることを考えていた」という。「打たれて逃げて四球でピンチを広げるパターンが最悪」と真っ向勝負を描いた秋から5カ月弱。内角を突き、堂々とした姿を見せた。幼稚園のころに福岡旅行で訪れた際に「入ってウロウロしました」というヤフオクドームで、プロでの第1目標をクリアした。

 小川、石川、館山に続く先発枠にも「それでも変わらず、開幕を見ずに日々を大事にしていきたい」と冷静に前を見据えた。27日の巨人との開幕カード第3戦(東京ドーム)での先発が有力。真中監督が「若さを出して臆することなく攻めてほしい」と期待する右腕がリーグ連覇を狙うチームに新風を吹き込んでいく。(町田 利衣)

 ▼ヤクルト・雄平(欠場したバレンティンに代わり4番を務め、5回に岡本から2点打)フォークを多く投げていたので追い込まれる前に打ちたかった。

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