楽天 練習前に黙祷 嶋「心はまだまだ癒されていない」

[ 2016年3月11日 10:03 ]

半旗が掲げられる中、東北へ向かって黙とうとささげる梨田監督ら楽天ナインが

 東日本大震災から5年を迎えた11日、東北に本拠を置く楽天は練習前に黙祷をし、犠牲者に哀悼の意を表した。

 午前9時32分。静岡・草薙球場で梨田監督はじめ震災当時の選手会長・嶋、現選手会長で岩手県普代村出身の銀次ら選手、コーチ、スタッフ一同が1分間、静かに目を閉じ祈りを捧げた。

 嶋は「5年が経ちますが、復興まではまだまだ時間がかかると思っています。風化が進み、正直、忘れかけている人もいると思いますが、被災された方々の心はまだまだ癒されていない」と現状を見つめる。

 その上で「昨年は2年連続の最下位となってしまい、私たちにとっても皆様にとっても大変悔しいシーズンとなってしまいました。今シーズンこそ、2013年の感動をもう一度、味わえるように私たちは東北の皆様とともに全力で戦って参ります」と決意を新たにした。

 立花陽三球団社長は球団を通じ「改めまして震災によって亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対し、お見舞い申し上げます」と哀悼の意。

 そして「これまで様々な場所を訪問させていただきました。目に見えて復興が進んでいる場所もある一方、まだまだ多くの問題を抱えている現実も目の当たりにして来ました。私たちは東北を代表するプロ野球チームとして、これからも可能な限りの支援活動を各地で続けたいと思います」と恒久的な支援を約束。「優勝することで少しでも東北に勇気や元気を届けていくことに繋がっていくと信じています。明るい未来に向けて、ともに前に進んで参りましょう」と呼びかけた。

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2016年3月11日のニュース