逆方向に軽々と…巨人ドラ1桜井“洗礼”柳田弾から6失点「怖さ学んだ」

[ 2016年3月11日 09:25 ]

<ソ・巨>初回から3失点し肩を落とす桜井

オープン戦 巨人0-6ソフトバンク

(3月10日 ヤフオクD)
 衝撃の弾道を見届けて、唇をかんだ。巨人のドラフト1位右腕・桜井が初回、昨季トリプルスリーを達成した柳田に先制2ランを被弾。それも逆方向の左翼席に軽々と叩き込まれ、プロのパワーを思い知られされた。

 「一発の怖さを学んだ感じ。甘いところは逃してくれない。厳しいところに投げることが必要だと思いました」。4回を投げ、実戦4試合で自己ワーストとなる10安打6失点に声を落とした。

 プロ初被弾となった柳田の一発は140キロの直球。外角を狙ったが、真ん中に入った。変化球も高めに浮くなど制球に苦しみ、3四球も絡んで大量失点。「6回を投げる予定だったけど、球数が多くてできなかった。バッターと全然勝負できていない」。4回で85球を費やしての早期降板に反省ばかりが口を突いた。オープン戦初登板した4日オリックス戦(京セラドーム)では初勝利も、初めての中5日となった2戦目は初黒星を喫した。

 既に開幕ローテーション入りは当確している。高橋監督は打ち込まれても「何か、きょうで変わることはない」と話す一方で、「1軍で投げるなら、いつもいい時ばかりじゃない。こういう時にどうするかはプロとして大事」とあえて高いハードルを突きつけた。初めてのヤフオクドームのマウンドにも対処できなかったという桜井。「同じことばかりやっていてはいけないのでしっかり課題をつぶしてやっていきたい」。失敗を生かせるか。プロで大成するために必要なことだ。 (春川 英樹)

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2016年3月11日のニュース