兄は虎戦士 日本新薬・榎田こだわって完封 橋戸賞右腕に投げ勝つ

[ 2016年3月11日 05:30 ]

<西濃運輸・日本新薬>完封勝利を収めた日本新薬・榎田

東京スポニチ大会Dブロック 日本新薬1―0西濃運輸

(3月10日 横浜)
 1―0の9回2死一、二塁。一打逆転のピンチを招いても、日本新薬の榎田は冷静だった。最後の打者をツーシームで右飛に仕留め、110球で完封勝利。「チームに貢献できる投球ができて良かった。先発を任されたので、最後まで投げきるつもりだった」と笑顔を見せた。

 14年の都市対抗で橋戸賞を獲得した西濃運輸の右腕・佐伯との投手戦。「1点取られたら負ける」と完封にこだわった。2、3回は先頭打者に安打を許したが、併殺で切り抜けた。奪った三振は4ながら、社会人に入ってから覚えたツーシームで打たせて取った。

 阪神でプレーする兄・大樹とは今年の正月に鹿児島の実家で顔を合わせたが「アニキは子供にべったりだったし野球の話は全然しなかった」。舞台は違っても、兄に負けじと、27歳がチームをけん引した。 (川島 毅洋)

続きを表示

2016年3月11日のニュース