球界に落胆…王さん「初心に帰るしか」各球団は再度注意喚起

[ 2016年3月10日 08:00 ]

球場入りするソフトバンク・王会長

巨人・高木京も野球賭博関与

 巨人選手の新たな賭博関与発覚から一夜明け、球界関係者には落胆が広がった。ソフトバンクの王貞治球団会長は巨人戦が行われたヤフオクドームで報道陣に対応。「何とも言いようがない」と口を開いた後、しばらく考え込んだ。そして「他のチームも含めて、もう一回、気持ちを引き締め、初心に帰ってやっていくしかない。出ちゃったことなので、防止する方にみんなで力を合わせていくしかない」と、今後に向けた取り組みの重要性を訴えた。

 阪神は、高野栄一球団本部長が甲子園球場クラブハウス、鳴尾浜球場をそれぞれ訪れ、1、2軍全選手、球団スタッフに法令順守の徹底をあらためて呼び掛けた。四藤慶一郎球団社長は「(昨年から)信頼回復に努め始めていたところで残念。(野球協約の)違反行為を犯すと、選手生命が終わってしまう。フロント含めて徹底していきたい」と厳しい表情。

 このほか、西武も西武プリンスドームでの全体練習前に田辺監督、コーチ、選手、スタッフの全員が集合。注意を促した鈴木葉留彦球団本部長は「開幕前のタイミングで非常に残念。また野球ファンが減ってしまう」と表情を曇らせた。ヤクルトも試合前のミーティングで選手に注意喚起がなされた。

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2016年3月10日のニュース