高田高校 奇跡的に残った阿久悠さんの石碑 将来的にはグラウンドへ

[ 2016年3月10日 09:10 ]

壊滅状態の高田高に奇跡的に残された故・阿久悠さんの詩(11年4月撮影)

復興へのプレーボール~陸前高田市・高田高校野球部の1年

 壊滅状態となった岩手県陸前高田市の高田高校で、ほぼ無傷のまま奇跡的に残った石碑。

 1988年夏の甲子園に初出場し、雨天コールドで敗退した際、作詞家・故阿久悠さんがスポニチ紙上に掲載した詩を刻んだものだ。

 高校は高さ18メートルの大津波にのみ込まれ、体育館が校舎に突き刺さり、校外などにいた生徒22人と教諭1人が犠牲となった。市内唯一の高校。生徒たちは4年間、約20キロ離れた大船渡市の仮校舎での生活を強いられた。

 15年3月、北側に新校舎が再建されたが、野球部のグラウンドにはいまも仮設住宅が建ったまま。石碑の正式な設置場所も決まっていない。学校関係者は「将来的にはグラウンドに設置したい」。

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2016年3月10日のニュース