あだ名はあのイケメンゴリラ 竜ドラ4福が粘投 ナインも「似てる」

[ 2016年3月4日 11:37 ]

<中・広>汗を飛ばして力投する福は3回を5安打1失点の粘りの投球

オープン戦 中日2―4広島

(3月3日 小牧)
 福を呼び込むイケメンゴリラだ。踏ん張った。中日のドラフト4位・福が粘りを見せたのは3回だ。1点を失い、なおも1死満塁。ここで新井を遊ゴロ併殺打に仕留め、最少失点で切り抜けた。

 「(1点で)抑えられたのは収穫だけど、2イニング続けて満塁にして課題はある。いい面も悪い面も出た。勉強になった」

 実戦初登板。プロデビュー戦で開幕1軍入りをアピールした。2回の満塁のピンチも小窪を三ゴロ。3回5安打1失点(自責0)の粘投に、谷繁監督も「自分がここに投げよう、という意志を物凄く感じた。(先発か中継ぎか)どっちになるか分からないが、(1軍)メンバーに入る可能性はある」と評した。

 JR九州出身。昨季限りで現役を引退した「レジェンド」山本昌氏がつけていた背番号34を受け継いだ左腕だが、チーム内では意外な愛称で呼ばれている。「シャバーニ」。イケメンすぎると話題になり、公式DVDなども発売されている東山動植物園(名古屋市)のニシローランドゴリラ(雄、19歳)だ。キャンプ中から「似ている!」とナインに評判で、本人もそのニックネームを気に入っている。

 「(シャバーニに)闘争心を学びたい。僕は雑草。あっちはエリートです」と笑った福。同じ名古屋とあって、いずれ対面する日が来るかもしれない。「霊長類最強のイケメン」に負けじと「投げる場所があれば、そこを狙っていく。開幕1軍にこだわりたい」と、闘争心たっぷりに宣言した。

 ▼中日・友利投手コーチ(福は)投げきった。ヤマ場をつくって乗り越えて、味のある投球をしたね。

 ◆福 敬登(ふく・ひろと)1992年(平4)6月16日、兵庫県出身の23歳。小学校から軟式野球を始める。神戸西では甲子園経験はなく、2年夏の兵庫大会4回戦が最高。JR九州では小倉駅で勤務。1年目から公式戦に出場した。1メートル78、87キロ。左投げ左打ち。

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