“虎男”今成 三塁バトル弾!苦手の左投手から逆方向へ驚き一発

[ 2016年2月21日 06:30 ]

<神・楽>4回無死、今成は左越えソロを放ちカメラ目線でガッツポーズを決める

練習試合 阪神2―6楽天

(2月20日 宜野座)
 宜野座の風も味方につけた阪神・今成の打球がぐんぐん伸びる。苦手の左投手から、あっと驚く逆方向への一発。元気者らしく全力でダイヤモンドを駆け抜けると、ベンチ前でガッツポーズを決めた。

 「真っすぐ。風で行ったと思うけど、しっかり振り抜けたという感覚はありました」

 藤浪がまさかの6失点で一方的な展開になっていた4回。先頭で打席に立つと、塩見の2球目の141キロを左翼席に運んだ。16日の同じ楽天との練習試合に続き、3番で起用した金本監督の期待に応えるソロアーチ。三塁の定位置を争う新助っ人・ヘイグが左脇腹痛で別メニュー調整の中、バットでアピールした。

 左投手から打ったのが大きい。昨年は右投手に234打数69安打、打率・295に対し、左投手には35打数7安打、打率・200。対右腕の代打要員ならともかく、レギュラーを奪うには相性の悪さを払しょくしなければならない。

 「前の打席は見逃し三振してしまったけど、同じ左の別の投手に代わっても早いカウントからいけたのは良かった」

 厳しく明るくという方針を打ち出している金本タイガースの「明るく」の部分のキーマンとなる一人。グアム自主トレを一緒に行ったソフトバンクの「熱男(あつお)」こと松田に「虎男(とらお)」と命名された。今季は「虎男パフォーマンス」も予告しているが、この日のベンチ前で繰り出したポーズは「それじゃない。元気を出しただけ」とニヤリ。今キャンプでも声でプレーでチームを盛り上げている。 (山添 晴治)

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2016年2月21日のニュース