大谷に侍守護神プラン 権藤コーチ明言「やってもらうことある」

[ 2016年2月20日 05:30 ]

ブルペンで熱のこもった投球を見せる大谷

 侍ジャパンの権藤博投手コーチが日本ハムの名護キャンプを視察し、大谷を来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でストッパーとして起用するプランを明かした。

 3月5、6日の台湾代表との強化試合については招集を見送ったが、権藤コーチが注ぐ期待は大きかった。米アリゾナ州ピオリアからキャンプ地を移して初めてブルペンに入った大谷の投球を見守り、「モノが違う」と絶賛。その上で、驚きの構想を口にした。

 「WBCで抑えを誰にするのか。(楽天の)則本か、大谷にするのか」

 監督として98年に日本一を成し遂げた横浜(現DeNA)時代の佐々木主浩を例に挙げ、「抑えなくして試合はつくれない」と力説。その筆頭候補に大谷を挙げ、「あれだけの素材。本職じゃないけどやってもらうこともある」と明言した。侍ジャパンの小久保裕紀監督は代打との二刀流起用を考えているが、投手コーチの腹案はストッパー。世界一奪還に向け、それだけ大谷の能力が必要とされている証だ。

 大谷はブルペンで49球を投じ、内訳は直球38球、スライダー6球、カーブ5球。審判員のコールは36球が「ボール」と多めだったが、気にするそぶりはなかった。ピオリアとは気温も湿度も違うが「不安なく投げられた」と頼もしい。米国で試していたチェンジアップはこの日は投げず、「まずはやはり去年からの継続をやっていく。それができてから」と冷静に話した。(君島 圭介)

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月20日のニュース