本人は「まだ30~40点」も…侍小久保監督 中日ドラ1小笠原褒めた

[ 2016年2月20日 05:30 ]

フリー打撃に登板した中日・小笠原

 北谷キャンプ第4クール4日目の19日、中日ドラフト1位の小笠原(東海大相模)が初めてフリー打撃に登板し、51球を投げた。プロの打者とは“初対戦”ながらボール球は11球のみ。落ち着いたマウンドさばきで谷繁監督を「ストライクがほぼ9割。さすがですね」とうならせた。

 右打者の福田、左打者の古本に芯でとらえられた打球は9本程度。「まだ30~40点。ストライクを投げることが第一。自分なりには良かった」と安堵(あんど)の笑みがこぼれた。昨秋痛めた左肘を考慮したスロー調整。6度のブルペン投球を経て階段はついに一段上がった。前後のブルペンを合わせれば、132球の投げ込み。初めて100球の大台も超えた。

 本塁後方から熱視線を送った一人が侍ジャパン・小久保監督だ。「(打撃ケージ裏に)あれだけの顔ぶれがいる中で左右関係なくストライクを投げられていた。フォームバランス的には18歳とは思えない。将来的には日の丸を背負って投げる可能性が高い選手」。もしも19歳5カ月で迎える来年3月の第4回WBCに選出されれば、国際大会では08年北京五輪の田中(当時楽天)の19歳9カ月をしのぐプロ史上最年少。それだけの期待を抱かせる試運転だった。

 注目の初実戦について森ヘッドコーチは「こっち(沖縄)の最後になるかもしれないし、本人次第」と説明。23日からの最終クールでシート打撃登板→実戦登板へのステップアップが現実味を帯びてきた。 (細川 真里)

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