【石井一久氏が直撃】重信　開幕スタメンの可能性も…打撃も期待以上

高橋新監督（右）と対談しガッチリ握手を交わす石井氏

　プロ野球のオープン戦は２０日にスタートし、沖縄県内で３試合が行われる。巨人・高橋由伸監督（４０）は、ＤｅＮＡ・アレックス・ラミレス監督（４１）とのルーキー指揮官対決を前に、スポニチ本紙評論家の石井一久氏（４２）のインタビューに応じた。現役時代から好敵手だった２人だが、実は中学時代からお互いを知っていたという間柄。ここまでのキャンプの手応え、ベテラン勢の役割、新戦力の評価などに話が及んだ。　（構成・甘利　陽一）

　石井　新戦力としては、新人の重信が評価を集めている。

　高橋　重信は、足は凄いという話は聞いていたので、取りあえず見たいと思って１軍スタートさせたけど、思っていた以上にバッティングもいい。楽しみというか、開幕１軍であったり、開幕スタメンの可能性もある。それぐらいいいものを見せてくれている。

　石井　４番候補のギャレットは？

　高橋　ギャレットはまだ来て間もないし、まだまだだと思う。外国人の場合はもう少し長い目で見て、時間を与えないといけないと思っています。外国人はだんだん上がっていく選手も多いので。

　石井　投手に関してはどう考えている？

　高橋　私自身、ピッチャーのことはまだ勉強中。分からないことに無理に首を突っ込んでもダメなので、尾花コーチに任せていることもあれば、質問があれば「どうなんですか？」と聞いている。石井さん、教えてくださいよ。

　石井　僕も分からないよ（笑い）。でも、去年まで現役をやっていたから、打者目線での残像がある。それは大きい。

　高橋　打者目線では何となく分かるんですけど、専門的なことは…。正直、初めてブルペンの練習を見に行ったぐらいですから。

　石井　どこの球団を意識するとか、そういうのはありますか？

　高橋　どこというのはないですね。ただ数字だけでいえば、昨年広島に負け越し（１０勝１５敗）ている。あと神宮で勝てなかった（３勝８敗）。全チームがビジターで負け越しているので、ビジターの勝率（巨人は・３９４）を上げないといけない。

　石井　僕は他のプロ野球選手を見る目と、高橋監督を見る目は違う。中学の時に初めて対戦したけど、その時からスーパースターで、そのまま順調にプロに上がって、監督になった。それをずっと見てきたから。

　高橋　私も中学校の時から知っていますけど、イメージがあるのは、高校（桐蔭学園）１年生の時に東京学館浦安と練習試合で対戦した時のこと。石井さんは３年生で、その時の衝撃は忘れられない。そしてプロに入った時も初打席が石井さんで、その時にまた力の差を見せつけられて。私がレベルアップする時には必ず「壁」として石井さんがいた。“またここにいた”みたいな感じで。

　石井　他の選手とは違うバックグラウンドがあるからね。だから僕は個人的にも頑張ってほしい。期待しています。

　高橋　ありがとうございます。頑張ります。