張本氏 金本流に驚いた 助っ人が早出特守「普通は“NO”と言う」

[ 2016年2月18日 08:20 ]

ベンチで張本氏(右)と話す金本監督

 早出守備練習に金本イズムの浸透を見た。本紙評論家の張本勲氏(75)が17日、沖縄・宜野座の阪神キャンプを視察。全体練習開始30分前の午前9時30分に到着するとグラウンドではまさかの光景が展開されていた。鳥谷、西岡に加えてゴメスが特守をしているのだ。

 「外国人が早出の守備練習するなんて見たことない。“やれ”って言っても普通は“NO”と言いますよ。外国人も金本監督の目指す野球に共鳴してるんだね」

 張本氏が驚くのも無理はない。ゴメスは来日3年目で初の早出特守だった。一方、鳥谷は今キャンプ3度目になる。張本氏に「一番頑張ってほしい選手は?」と聞かれて「野手では鳥谷です。自分の能力をまだ出し切っていない。引き出してやりたいんです」と答えた金本監督。13年目のベテランが率先垂範すれば、誰もがついてくるという狙いもある。「今一番声を出しているのが鳥谷なんです」とうれしそうに打ち明けた。

 張本氏がさらに驚いたのは復帰した藤川の起用法。「先発で考えてます。リリーフは連投になってしまうんで…」。13年にトミー・ジョン手術を受けた右肘の状態も考慮し「連投の負担よりは週に1回きちっと投げてもらった方が…。5番手です」と明かした。

 前日の巨人に続いて2人の新監督を訪れた張本氏。「高橋監督は坂本と長野。金本監督は鳥谷。2人ともいいところに目を付けてるね。物足りなさを感じている生え抜きの中心選手がビシッとすれば、チームはまとまるんだ」。2日とも「喝!」はお預け。若き指揮官に温かい視線を送った。

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