し烈セカンド争い 西岡1号、上本も活躍…金本監督「頭が痛い」

[ 2016年2月17日 08:30 ]

3回1死二塁、西岡は右越え2ランを放つ

練習試合 阪神12―5楽天

(2月17日 宜野座)
 阪神の激しい二塁バトルのゴングを鳴らしたのは西岡だった。1―2で迎えた3回、1死二塁。2ボールから楽天・安楽がストライクを取りにきた直球を見逃さなかった。狙い澄まして振り抜いた打球は逆風を切り裂き、右翼の芝生席へ飛び込む逆転2ラン。金本阪神の“対外試合第1号”に満員御礼のスタンドは大いに盛り上がった。

 誇らしげにダイヤモンドを一周した西岡は「特にはないですよ」と言った後、「きょうは横田と江越と陽川を大きく扱ってください。その下に小さく西岡もホームラン打ったって書いておいてください」と笑った。

 守備でも5回に阿部の投手の頭を越す高いバウンドの打球に素早い足の運びで追いつき、一塁へ華麗なジャンピングスロー。惜しくも内野安打になっても、昨年5月に痛めた右肘の影響を感じさせない動きを見せた。5回の第3打席でも中前打を飛ばし、観客の拍手に見送られてベンチに下がった。

 ライバルの上本も負けてはいない。西岡の代走で出ると、続く北條の3球目にすかさず二盗を決めた。5点リードの8回には1死二塁から小野の直球をとらえ、中堅・オコエの頭上を軽々と越す適時三塁打。6回の打席も死球で出塁と、やるべきことはすべてやった。だが、これぐらいのアピールでは満足できない。試合後は「きょうは特にありません」と短いコメントで引き揚げた。

 2人の活躍に金本監督も「セカンドが一番、頭が痛い。全員使いたい」と頭を抱えた。守備力ならNo.1の大和も含めたハイレベルな争いは、まだまだ始まったばかりだ。(中澤 智晴)

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2016年2月17日のニュース