浅村“脱猫背”打法 顔が外角低めから遠ざかりボール球に手出さず

[ 2016年2月17日 08:40 ]

「脱・猫背」フォームの浅村

西武紅白戦 紅組1―2白組

(2月16日 南郷)
 西武の紅白戦で浅村が初回1死三塁から放った先制の右前打は、キャンプ中の取り組みが凝縮されていた。1ボール2ストライク。追い込まれてから、小石が2球連続で外角低めのボールゾーンに投じたシンカーを見送る。そしてフルカウントから甘く入ったシンカーを逆方向に打ち返した。

 「キャンプで取り組んできたことが形になっている手応えはある」。それは「脱・猫背」だ。昨季は打率・270と不本意な結果に。その要因が打席での「構え」だと自己分析した。「調子の悪い時は背中が丸まって左肩が体の内側に入っていた。外角低めの球に目線が近くなってしまい、低めのボール球にも手を出していた」。猫背にならないことで顔の位置が外角低めのコースから遠ざかり、低めの球に手を出しにくくなるという。

 1―1の6回にも2死二塁から甘く入った直球を捉え、左前に決勝打を放った。好球必打で3打数2安打2打点。14日の紅白戦でも本塁打を放っており、田辺監督も「状態はいい」と目を細める。13年に打率・317、27本塁打、110打点で打点王を獲得。今季は背筋を伸ばし、3年ぶりの打率3割超えを狙う。(重光 晋太郎)

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2016年2月17日のニュース