田淵氏「松坂らしさを取り戻した」下半身から連動、昨年とは雲泥の差

[ 2016年2月17日 10:50 ]

松坂のボールに驚く城所。後方では(右から)秋山前監督、スポニチ本紙評論家の田淵氏も見守る
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 雲泥の差だ。昨春のキャンプでも松坂の投球を見た。あれから1年。投手らしさ、松坂らしさを取り戻した。そう言ってもいい内容だった。

 昨年は左肩の開きが早く、砲丸投げのようにボールを押し出す感じの投球フォームだった。それがなくなり、下半身から臀(でん)部、腰、肩と連動した形で投げていた。例えばゴルフのスイングでも、左肩が開けばボールはスライスしてしまう。本人とも話をしたが「物凄く順調に来ている。下半身の使い方とか、コツが分かってきました」と言っていた。

 内角球で空振りを奪うなど、ボールにも体重が乗っていた。リリースポイントも前に。体も絞り込んだ印象で、これで第1段階はクリアした。今後のテーマは球数。この日は年齢と同じ35球だったが、徐々に増やしていくことになるはず。慌てる必要はないが、ソフトバンク投手陣の層は厚く、ローテーション争いも厳しい。そこに「怪物」がどう加わるか、注目したい。(田淵幸一=スポニチ本紙評論家)

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